数日前に、直木賞を受賞した河崎秋子さんの「ともぐい」を読みはじめました。最近朝読書の時間を設けているのでその時間に、重い腰をあげて1ページ目をめくってみました。重い腰というのは最近は日本の小説からはかなり縁遠くなっていたので、せっかく生徒さんが貸してくれた本だったのですが日々表紙を眺めているだけでした…。
ですが読み始めてみると驚いたことに、言葉一つ一つに味わいを感じて読めています。地元北海道の情景ということもあり、想像しやすいとも思いますが、以前ならきっと、もっとうわべだけさらっと読む感じだったのでしょうか、今回は言葉一つ一つに重さを感じます。数ページ読んでその言葉や情景が私の身体の一部となるくらい吸収しました。
なぜ今回はそんなに感じることができるのか?色々な理由があるかと思います。そのうちの一つに、恐らく、英語多読の世界に入り、支援者として活動し、また、支援者や多読を楽しむ人たちと共に絵本の深掘りをしているからかもしれません。数か月に一回、オンラインで英語の絵本を楽しむ方たちと一冊の絵本をじっくり読む「Willy-Nilly」という素晴らしい読書会の機会があります。
https://tadoku-yomikikase.amebaownd.com/posts/categories/7503454
その会では絵について話し合ったり、お話について感じたことを話します。
恐らく今回の「ともぐい」を読むにあたり、この読書会の機会によって、言葉を絵を読み取るように、感じれたのではないかと思います。
言葉も、アートですからね。
日本語の小説でさえも深く読み込める、感じれるようになった英語多読の仲間の方たちに感謝したいです!
そして私も多読支援者として、生徒さんたちに英語のみならず、日本語など言葉に対する感受性を高めてもらえるように、レッスンの中で、英語の絵本を一緒に楽しめたらと思います。
追記:画像は昨晩降った雪をかぶった紅葉です(#^.^#)